• イベントレポート

ゴミで結んだ縁──ナナナナ祭2024を終えて

Trash Lensは、モノをスマホで撮影するだけで処分・活用方法を提示するアプリを開発しているプロジェクトです。適切な処分や活用法を調べるハードルを引き下げ、より良いモノのスタートラインを選べるようにすることを目指しています。
ナナナナ祭2024では様々なアップサイクルの専門家たちとコラボし“ゴミ”が価値あるアイテムに生まれ変わる体験ができる展示「ごみ結び」を実施しました。その様子をTrash Lensの山本が振り返ります。

未来のゴミ箱「ゴミ結び」

今年のナナナナ祭では、「ゴミ結び」というプログラムを行いました。普段は手放されるモノの価値を最大化するアプリ「Trash Lens」を開発している私たちですが、今回はその技術を使って、ちょっと未来っぽいゴミ箱をブースに設置しました。

普通のゴミ箱とは一味違い、このゴミ箱は手放されるモノの新たな未来への入り口です。来場者にはゴミ箱からゴミを拾ってもらい、Trash Lensで撮影。その後、自治体の処分方法やアップサイクルの可能性を提示し、ゴミが持つ新たな価値を感じてもらいました。ゴミ箱が宝箱に変わる瞬間を皆さんに体験していただきました。

 

工夫と挑戦

今年のプログラムでは、Trash Lensの役割を明確にし、手放されるモノとその価値を見出す人々を繋げることに重点を置きました。ブースには日ごとに異なるアップサイクル団体を招き、ワークショップを実施。来場者には、ゴミ箱から拾い上げたモノがどのように新たな価値を持つかを実際に体験してもらいました。これにより、ゴミがただの廃棄物ではなく、新たな価値を持つ資源であることを実感していただきました。

 

反響と課題

多くのお客様がTrash Lensが便利で面白そうなアプリとして認識し、1割程度の方がインストールしてくれました。特に、親子連れの参加者からは「子どもが楽しみながら学べる素晴らしい体験だった」との声もいただきました。一方で、現場での体験を通じて、Trash Lensの現行バージョンではアップサイクルの提案がまだ不十分であることも感じました。この点については今後の改善課題としています。

 

気づきと学び

今回のプログラムを通じて、Trash Lensの役割を小規模に体現することができました。また、自分たちだけでなく、外部の力を借りてブース運営を行ったことで、来場者の満足度を高めることができました。予期せぬ問題もありましたが、全体としては成功だったと感じています。

 

新たな縁と展望

ナナナナ祭を通じて、多くの新しい縁を得ることができました。これまでに動画でのインタビューで数時間話しただけだった方々とも、ブースの企画段階や本番中に多くのコミュニケーションを取ることができ、関係性を深めることができました。今後も、Trash Lensを通じて手放されるモノの価値を最大化し、より良い資源活用を目指して活動を続けていきます。

 

未来への一歩

今回のナナナナ祭2024を通じて得た経験と気づきを活かし、私たちの活動をさらに発展させ、多くの方々にTrash Lensの魅力を伝えていけるよう努めてまいります。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

 

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